2013年8月1日木曜日

母と娘の会話-「Life on the Refrigerator Door」

Kindle Paperwhiteを手に入れてから、読書量が増えた気がします。紙の本も変わらず読んでいるのですが、バッグに放り込んだりして合間にちょこちょこ読めるKindleはやっぱり便利。大抵、何冊か同時並行で読んでいるので、気分によって手に取るものが違ってくるのですよね。(そして、読んでいたことを忘れたままになってしまう本もちらほら

たまに無料セールなどを突然やってしまうのがKindleの嬉しいところ。この本も、そんな時に何気なく目に付いた一冊でした。



タイトルが指しているのは、冷蔵庫に貼られたメモ。働くシングルマザーと反抗期の娘の、メモを通した会話です。やがて母はガンであることが分かります。

最初から最後までメモで構成されているところが面白いなと思いました。他の状況描写は一切ありません。長文もたまにあるけれど、ほとんどは買い物メモのついでにちょこっと伝言程度。なので書かれていないこともたくさんあり、メモとメモとの間に何があったのか、想像力をはたらかせることになります。とても自由に読める物語。

相手を思いやりながらも、時に感情的になってしまう二人の姿がリアルでした。ああ、思春期ってこんなだったなぁと思ったり。死を目の前にしたとき、自分はどれだけ強く振る舞えるだろう…と考えたり。最後の章では思わずほろり。

長編を読む腰は上がらないけれど何かちょっと読みたい…そんなときに、ぴったりの一冊です。

夕空はいつも奇跡


















 

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