先日、登山教室で初めて大人数でのテント泊を経験しました。といっても、8人ですが。個人で思い思いに過ごすやり方しか経験したことがなかったので、学ぶことの多い山行でした。
ルートやタイムの詳細はこちら。
1日目は高岳~聖山を縦走し二川キャンプ場でテント泊を体験して、2日目は掛頭山~臥龍山を縦走しました。どちらも距離は10km程度、標高差は600~700mほどです。歩荷は共同装備を含めて約15kg。今回はキャンプ場なので、水は行動水だけですみました。こういう数字を毎回意識するようにすると、どの程度のルートなら自分がこの荷物を持って歩けるのか、根拠をもって判断できるようになります。
テント、鍋やガス、食材などもすべて、平等に近くなるように分担します。とはいえ、男性が多く持ってくれたりという差はありましたが。各自が勝手に準備するよりは、かなり負担は分散されます。
しかし準備が大変。今年は1年生の人数が少なく、私は食料担当と記録担当を兼ねていたので、準備から山行終わりまでまったく気が抜けませんでした。食料担当は一番大変だなと実感。みんなの体力のもとになるものでもあるし、責任もすごく感じます。でも事前に先輩方が心配して食事講習を開いてくれたり、準備段階でもメールなどでたくさんサポートしてくださって、とても心強かったです。ペアを組んだ同じ1年生の方も協力的で、いろいろ相談し合いながら進めることができました。慣れたら、確実にすこしは楽になっていくはず。一人当たりに必要なグラム数などを一覧表にして、買い出しをし、会計まで出します。そして最後の難関、パッキング。これも食事講習で教えてもらった方法を実行しました。誰が見ても分かるように、すぐ作れるように。
無駄な包装はとってまとめる |
調味料たち |
1日目の高岳は、毎年マラソン大会で訪れている聖湖のすぐ近くでした。ああ、ここ走ったな~と思い出す(^_^)
なんて暑そうな空! |
ゆっくり、ゆっくり、歩き始めます。この日は海外の山にもたくさん登っている超ベテランの方が参加していて、ザックを調整してくださったり、歩き方のコツを細かく教えてくださったりしました。いつもの歩幅は大きすぎるなーと改めて実感。小さな歩幅で、細く長く歩くことを目指したいです。でないと、いつも必ず途中でへばるんですよね。この教室では基本的に1時間は休憩なしで歩きつづけますが、へばったことはまだないです。そして、遅い人を置いて行くということも決してない。誰にとっても無理のないスピードで、コンスタントに歩きつづけるという経験は新鮮でした。そして休憩も、1時間経ったら必ず少しはとる。それら全てを意識する習慣が、少しずつですがついてきた気がしました。いずれ長い縦走を実現したいので、体に染みこませていきたいです。
木々が日射しをやわらげてくれる |
コンパスを目的地にセットして歩き始めるのはすっかり習慣になりましたが、今回はある山が見えたときに、そこから現在地を割り出すというクロスベアリングの方法を教わりました。つまり、いつもの逆ですね。またすぐ忘れそうなので、実地でどんどん試していきたいです。ついGPSに頼ってしまうのですけども…。
先輩が撮ってくれてた15kgと私 |
テント張りは、まず先輩たちが1つ張ってみせてくれたので、もう1つを1年生で張りました。5人用テント2つで、4:4に分かれて寝ます。テントの構造は、1人用とほぼ同じ。この前の週に蒜山のキャンプ場で自分のテントを張っていたのですが、かなりいろんなところが間違っていました。自己流はやはりまずいですね。主に、ペグに引っかける張り綱と「自在」と呼ばれる綱の調整器具が全然正しく使えていませんでした。今回で、ちゃんと覚えた…はず。
せーの |
5人用には見えない! |
その後、沢登りに向けたロープワーク講習。文字どおり命綱となるものなので、指導員の方も私たちも真剣です。沢は全然やるつもりなんてなかったのですが、いい仲間と出会えたおかげでいつの間にか前向きになっていました。
フリクションノット |
しかし、何をやっていても食事が終わるまで落ち着かない…。登る山以上の山場、夕ごはんタイム。バタバタでちょっと記憶が飛んでいるくらいですが、気づいたらみんな美味しい美味しいと食べてくれていました。手際の悪い1年をつきっきりでサポートしてくれた2年生…感謝感謝です。そのまま、テーピング講習をしてもらったりしながら、乾杯して歓談タイムへ。お酒が入りちょっとプライベートな話なんかもして、距離が縮まっていく感覚が楽しかったです。次の日は4時起きだったので、21時にはおひらき。
そばめしと麩入り野菜スープ、茄子田楽 |
2日目、朝ごはんは夜ほど大変ではありませんでした。アルファ米は前日に水を入れて戻してあったので、それを雑炊に。プラス、お味噌汁とポテトサラダ。家で挽いてきた珈琲を、美味しい!と超うれしそうに飲んでもらえたのがうれしかったです。
すっかり秋のような空 |
食事担当の仕事が終わり、すっかり肩の荷が下りた気分で、ついつい記録の仕事を忘れかけたりしました。この日の掛頭山は、芸北国際スキー場の大平コースになっているところだそうです。
スキー場 |
小さな栗 |
このお花があちこちに咲き乱れていて気になりました。帰ってから調べたら、リョウブというお花みたいです。
若い芽は食べられるのだとか |
キノコに詳しい方が、トンビタケを探してるところ |
臥龍山の山頂には、大きな岩があります。以前来たときにはちょっと怖いなーと思って登らなかったのですが、この日はクライミング得意な方が何人もいたので大船に乗った気持ちで挑戦。無事てっぺんまで登れました☺
もたもたと… |
沢渡りは慎重に |
下山したら、サプライズの冷たいスイカが待っていました。とーっても美味しかった!疲れきってた顔も次々に笑顔になりました。
冷え冷え |
個人的には、荷物の重さがじわじわと効いてきて、2日目の最後のほうはかなり限界に近かった気がします。でも、それが分かって良かった。もっと歩荷訓練をしないとダメだなと分かりましたし、アルプスにテントを担いで行くにしても自分の限界が分かっていれば計画も立てやすいです。
今回とても大変だったけど、そのぶん達成感もすごくあって、それを1年生どうしで共有できたのも良かったなーと思います。いろいろ相談し合って決めたりすることで距離も少しずつ縮まってきた気がするし、チームワークで登る楽しさを感じられるようになってきました。自分のことだけを考えてる人は誰もいなくて、みんなが自立した登山者でありながら、常にお互いのことにも気を配っている、そんな先輩たちの姿を見ながら学ぶことも多いです。
こんなふうになりたい、と思える人たちがいてくれるというのは幸せですね。がんばってみよう、と改めて思えました(^_^)
おもしろかった!
返信削除どんどん成長できてる楽しさがよく伝わったよ~♪
新しい自分に出会えるのってわくわくするよね、
いい刺激になります(^w^)
私も少しでも成長を感じられるように日々を過ごしていきたいなぁ・・・
たんちゃん、いつも読んでくれてありがとう。そして、食事担当で煮詰まってるときに励ましてくれたのもうれしかったよ~。おかげで頑張れました!
削除終わってみると、いい思い出になるんだよね、いつもそうなんだけど(笑)。はじめは不安ばかりでほうり出したくなるんだけどね~。この歳になって、こんなにいろいろ初めての経験ができるなんて思ってもいなかったので、大切にしていきたいなと思います。
「新しい自分」、まだまだいるはずだしどんなタイミングで出会えるかわからないよね。お互いそれを楽しみに過ごしていこうねー(^_^)
ほんとだね、私もいくつになっても「いろんな自分」を見つけ続けたいなと思います!
返信削除そのためには時々勇気を出したり頑張ってみたりすることも必要だな~と
うっち―を見てて感じてます。
私はただ傍観してるだけなんだけど
自分に照らし合わせて、いろいろ考えさせられることがいっぱいです
いつも刺激をありがとう!
今後の展開も予想がつかないだけに楽しみです(^v^)/
たんちゃんも、たくさん自分の世界を持ってるよね。
削除私も、そういうお話を聞いていつも刺激をたくさんもらってるんだよ~、鳥さんたちのお話にしても、仕事のお話にしてもね。
私から見たら、たんちゃんこそすごい好奇心旺盛でアンテナ広くはってて、頑張りやさんな人です。こちらこそいつもありがとう(^o^)
そっか、じゃあいい意味でお互い刺激し合えてるってことか、よかった♪
削除ふふふ、なんか持ち上げあいになっちゃったね
うれしかったけど(^w^)
では、いい気分にさせてもらったこのへんで
切り上げましょうか、どうもありがとう(^v^)b