演目は「粗忽の使者」と「妾馬」。会場は、見た感じほぼ満員でした。
帰り際に貼り出される、この日の演目 |
いやあ、本当に楽しい時間でした。実はちょっと不安もあったのです。いくつか動画で予習などしてはいたものの、演目はそのときまで分からないし、難しい古典などだったらどうしよう…と。けれど、この日の二つともすんなり楽しむことができました。
もちろん古い言葉などは使われているのですが、さりげなく合間に解説(現代語への言い換え)を挟んでくれたりするのですね。それがまた本当にさりげなくて、流れを少しも邪魔しないのがすごい。ネタに入る前の前振り(?)でも、旬のニュースや地方ネタが盛りだくさんで笑いっぱなしでした。
この2つの演目、本来は別々のものらしいのですが、「おお~!」という繋ぎがあってびっくり楽しい展開でした。同じ演目でも、人によっていろんな工夫があるものなのですねぇ。「赤めだか」も読んでおいてよかったなーとしみじみ。会場の人たちと笑いを共有するのもすごく幸せ感があり、何だか満ち足りた一日でした。
「落語とは業(ごう)の肯定である」という言葉の意味が、少し肌で分かった気がします。「人間なんてダメなとこばっかりさぁ。そんなにピリピリしないで大らかに行こうよ、ね」なんて気分になりますね(^^) そして2時間強を1人の喋りで引っ張る芸の凄み。また機会があればぜひ行きたいと思いますし、何だか難しそう…と敬遠してる方がいらしたら、そうでもないですよ~とオススメしたいです。私も、せっかく日本に生まれたのだから、もう少し日本の古典芸能に触れてみたいなと思いました。
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