トルナトーレ監督と音楽モリコーネのコンビ…と聞いて、そわそわと楽しみにしていました。予備知識もまったく入れず。「ニュー・シネマ・パラダイス」、「海の上のピアニスト」、「マレーナ」-どこか共通の雰囲気、プロットを持つこれらの作品。そんなイメージで観に行ったのですが…すっかりやられました。文字どおり鳥肌が。
いろいろ書きたいけれど何を書いてもネタバレになってしまいそうで、後味すら口に出せない。ぜひ、まっさらな状態で観に行っていただきたい作品です。予告編も見ないほうがいいかも…。そして、これは一人で行くより絶対誰かと一緒に行ったほうが楽しい!鑑賞後、あれこれ話が尽きないことでしょう。
トルナトーレ監督、何か嫌なことでもあったのかなぁなんて思ってしまいました(笑)。まだ二月だけど、これは今年のマイベストかもしれない。
ジェフリー・ラッシュの演技が心から素晴らしい。そして無数の美術品を眺めるだけでも楽しいのですが、画面の構図もいろんな美術品を元にしていたりします。たとえばポスターの写真が、ゴッホの「タンギーじいさん」であるように。美術に詳しい方なら楽しさ倍増ではないでしょうか。「とげを抜く少年」なども見ておくと良いかも…(コソッ)。私もあまり詳しくないのでDVDで研究できたらなぁなんて思うのですけど、なかなか難しそう。
「タンギーじいさん」 |
原題は「The Best Offer」。競売のシーンで、字幕では「最上の出品物」という訳でしたが、これは久々に邦題が上手いなーと思いました。
監督が書いたという原作小説もあるそうです。ノベライズしないか、という話が来たときに、「実は撮る前に書いていたものがある」と監督が出してきたものだとか。80ページほどの短編とのこと。
あらためて思い出してみると無駄なシーンは本当に一つもなかったのだなぁと、もう一度観たくなってしまいます。リピーター割引(半券を見せれば、二回目は千円で観られる)に納得…。超オススメの一本です。
ステキな雰囲気のある映画でしょうね〜
返信削除忘れないように憶えておきたいと思います
あけみさん、目が離せない展開で私は一気に引き込まれてしまいましたよ~。機会があればぜひ!(^_-)
削除