早起きして2日目です。
4:00 松本出発
6:15 猿倉登山口スタート
8:00 大雪渓登りはじめ
9:40 大雪渓おわり
10:00 大雪渓から出発
11:00 避難小屋着(お昼ごはん)
12:15 白馬頂上小屋着(小休憩)
12:45 白馬岳山頂へ出発
13:30 白馬岳山頂
14:00 白馬山荘でビール
17:00 夕ごはん
19:30 就寝
3:30に起きてささっと準備、4:00にホテルを出発。朝焼けがとても綺麗でした。
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コンビニから… |
まずは白馬駅へ。雪渓が何ヶ所もあるので、ここでアイゼンを借ります。借りられるのは4本爪の軽アイゼンで、1000円です(2015年7月現在)。返却すると300円が戻って来るので、実質レンタル料は700円ですね。あとで知ったのですが、新品を買っても1000円なのです(猿倉登山口で売っていました)。今後も使う予定があるなら、1000円で新品を買ってしまっても良いかもしれません。
ただ、単純な構造でベルトは自分で正しく巻き付ける必要があるので、付け方は難しくて四苦八苦しました。ワンタッチで付けられるものは楽そうだったな。
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ここでアイゼンを借りる |
猿倉登山口へ向かいます。これから向かう山々が迫ってきて、何だか胸がいっぱいになる。やっぱりアルプスは違いますねー。広島の山の、こんもりした優しい表情とは違う。キリッと険しい、でもなぜだか引き寄せられてしまう感じ。
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車窓から、これから登る山たち |
猿倉登山口の駐車場は、朝4時ごろには満車になってしまうそうです。車中泊で前泊する人が多いのだとか。というわけで、八方の駐車場に止めてタクシーで向かいました。5000円かからなかったと思います。私たちは5人だったのでバスより安上がりでした。相乗りできる相手を探している人もたくさんいます。
タクシーで20分ほどで猿倉荘に到着。ここでトイレに行ったり、ストレッチをしたり、記念写真を撮ったり…。
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猿倉荘 |
登りはじめは意外なほどに穏やかな道でした。まだまだ前哨戦。
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レッツゴー |
でも、見えてくる景色がいつもと違う…!
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登れるんかいな |
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沢も渡ったりして… |
そして、1時間ほどで白馬尻小屋が見えてきました。
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奥に見える白いものは… |
この日の(個人的)ハイライト、大雪渓。日本一の雪渓だそうです。落石事故など遭難の話も多く、私はかなり緊張していました。
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白馬大雪渓 |
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白馬尻小屋 |
この少し先で軽アイゼンを装着したのですが、かなり手間取りました。近くにいたお兄さんが同じ物を持っていたので親切に教えてくださって、とても助かった。レンタルだと事前に練習もできないし、ささっと説明されても覚えきれないので、よく調べていったほうが良いかもしれません。
いよいよスタートです。傾斜はだんだんきつくなっていきます。
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一歩ずつ |
石が落ちてくる瞬間は、この日もいくつか目撃しました。雪渓の上では音がしないので危険なのだそうです。渡りきるまでは基本的に休憩もしない方が良いとのこと。でも、きっついんですよね~(^-^;)
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落石のあと |
途中、振り返って撮った一枚。かなりの傾斜で、ちょっと油断したら滑ります。立ち止まるのもままならない…でも疲れた…早く座りたい…
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足がすくみ、スキーはやっぱり無理だと思った |
そんなこんなで、ようやっと大雪渓を登り切りました…ぐったり。あちこちに見えるお花たちが「よくがんばったね!」と言ってくれてる(気がする)。この辺り、本当にお花が綺麗でした。
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鮮やかなクルマユリ |
まだまだ登ります。高い山はどこもこうなんですかね…だんだんと富士山を思い出す、岩ゴロゴロの風景に。
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足場が安定しないので疲れる |
そして今度は小雪渓のトラバース。距離はそれほどないですが、傾斜がきついので足を踏み外したらどこまでも滑っていってしまう…なのでまたアイゼンを装着。緊張しながら、慎重に渡りました。
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ある意味大雪渓より怖いかも… |
そして避難小屋に到着!やっとお昼ごはんです。ぐったりしつつも、美味しいパンをほおばったりみんなでおやつ交換などしていたら、だんだん元気になりました。休憩も大事ですね…
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後ろの山にもそそられる |
あと一息、がんばろー!
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残雪があちこちに |
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ミヤマシシウドかな…? |
そして…ついに見えてきました。本日の宿、白馬岳頂上宿舎です。
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やったぁ! |
しかし…まだ実は登頂していません。山頂はこの先。ひとまずチェックインして、使わない荷物を置いてから山頂に向かうことにします。ちょっと休憩もしないとね…。
500ml 450円のコーラをみんなで少しずつ分け合って飲みました(笑)。こういうときの冷たい炭酸って元気が出ます。そして、モンベルの会員カードを持ってこなかったことを後悔しました。会員の方はぜひ持っていきましょう。山小屋、500円引きでした。コーラが買えます。
ちょっとのんびりしてから、山頂に向かって出発。上に見えているのが日本一の収容人数を誇る白馬山荘です。山頂はまださらに先。この白馬山荘はレストランが素晴らしいそうなので、あとでビールを飲む予定☺
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足が重い… |
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ウルップソウ |
意外に、遠いです…疲れてるからでしょうか。遙か向こうにとんがりが見えます。片側が切り立っているのが特徴です。
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まだまだ |
45分ほどかけて、やっと1つめの白馬岳山頂へ。そこからの眺めを見たら、もう本当に悔いはない、という気持ちになりました。疲れも吹っ飛びます。憧れの剱岳も槍ヶ岳もくっきり見える。初アルプスでこんなにお天気に恵まれてしまうと、この後がこわいな…とまで思ってしまいました。
このときの満たされる感じ、何と言えばいいんだろう。うまく言葉になりません。でも日本にこんな場所があったんだ、この目で見ることができて本当に幸せだ…と思いました。そしてあの人にもこの人にも、見せてあげたいなぁなんて。
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正面の一番高いとんがりが剱岳 |
ひたすら周りの山々を眺めて山頂を堪能したあと、さっきの白馬山荘まで下りてやっと乾杯です。
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みんな景色に目を奪われてる |
実は飲もうかどうか迷っていました。富士山のときは高山病が怖くて一切飲まなかったので、もし体調に異変が出たらみんなに迷惑かけるし…と。ここも3000m近いですから。でも富士山の時より体調も良く余裕があったし、みんなも「飲んじゃえ!」と言ってくれたので、ゆっくり飲んでみようかと少しずつ口をつけてみました。結局飲み干しましたw 生ビールは800円だったかな。
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ケーキ組とビール組に分かれ、女子はケーキでした…あれ? |
白馬山荘のスカイプラザというレストラン、眺めがまた絶景なのです。
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でも窓際はちょっと暑い |
頂上宿舎へ戻る道のりでも、また山々にうっとり。似たような写真を何枚も何枚も撮ってしまいました。
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山肌がたまらない |
白馬岳頂上宿舎の夜ごはんは、バイキング形式です。好きなものを好きなだけ取れるので、楽しい。おかずの種類もすごく多くて、あれもこれも食べたくてちょっとずつほぼ全種類を食べました。ケーキもあったのがうれしい(^^)
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手前のすき焼きがまた絶品 |
部屋に戻るころには、みんなもうぐったりです。お風呂はないので、それぞれ洗面所に行って顔や体を拭いたり、歯を磨いたり。石鹸や歯磨き粉は環境汚染につながるので使いません。買ったばかりの「ナノタオル(ファイントラック)」という製品が、とても使いやすくて大活躍でした。
また山小屋の写真を撮り忘れた…今回は5人で8畳の個室が取れたのでとても快適でした。夕焼けを見に行きたかったのですが、夏だしなかなか日が沈まないので、みんな睡眠に入ってしまいました。私は諦めきれず、ちょっとだけ抜け出して夕陽にごあいさつへ…。と思ったら、あとから心配してお一人ついてきてくれました。ありがとうございましたー(涙)
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小屋の裏にはテント場…いつかやりたい |
「あの辺まで登らないと見えないよ」と言われ、岩ゴロゴロの道をスリッパで登る…がんばった!
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夕陽に会いたい人たちがたくさん |
おかげで、素晴らしい風景を見ることができました。こうして、太陽のまわりにみんなが集まって「わあ!」とか歓声を上げながら笑顔になっているのを見ると、太陽の力って本当にすごいなと思います。そして、こんな光景はきっと何千年も前から変わらないのだろうなぁと…
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沈むよー |
同じ太陽なのに、なぜこんなに光の色が変わるんでしょう。夕陽に照らされた辺りの山々はあたたかで、また違った表情を見せてくれました。明日の朝、また朝日に照らされる山たちに会うのが楽しみです。
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おやすみなさい |
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