2013年12月4日水曜日

山の本から-意外な共通項

本棚を見られることは何よりも恥ずかしい、とはよく言ったものだなと思います。私も自分の最近のブクログを見て苦笑い。何を考えてるか丸わかりすぎる…

凝り性です

早くまた山歩きしたいな、近郊もいいけどもう少し手ごわい山にもいつかチャレンジしてみたいな、などと妄想ばかりが膨らんでいます。すぐにでも行ければいいのですが、既に2月ごろまでは仕事で埋まりつつあるので、うまく時間を作り出したいところ。

そんなこんなで、すきま時間に登山エッセイなどを読んでますが、バーチャル体験もなかなか楽しい^_^

中でも鈴木みきさんの経歴にはびっくりしました(「私の場合は、山でした! 女一匹フリーター、じたばた成長物語」より)。「漫画家が登山やマラソンにハマってコミックエッセイを出す」という形はいくつも見たことがあります。しかしこの方は一年の半分は山小屋でバイトしつつ、「山が大好き→山に関することを仕事にしたい→どんな仕事があるだろう…→山のイラストレーターになろう!」という順序。

ひぇー、無謀すぎてすごい!と思わずつぶやいてしまいました(笑)。しかもイラストレーターになろうと決意したのが33歳のときだそうですから、情熱があれば年齢ってあまり関係ないのだなーとしみじみ思います。イラストから漫画へのステップアップもまた大変だったようで(そりゃそうですよね…)。

山に関するノウハウがつまった著書が多い鈴木さんですが、この本はちょっと毛色が違いました。もちろん山の魅力は伝わってくるのですが、なかば自伝のような感じです。

フリーランスとして共感できるところもいっぱい。鈴木さんは山の近くに住みたいという夢をかなえて今は山梨にお住まいですが、まずは東京で仕事の基盤を作ってからと考えていたとか。これはとても頷けました。私が今、広島へ移住などと自由に動けているのも、仕事の基盤がある程度できていたからです。どこに行ってもやっていける、と思えるまでにはそれなりに時間がかかりました。

「イラストレーターです」と名乗ればその日からイラストレーター。「何でも描けます」ではなく、「山については任せてください」という得意分野が強みになったこと。これらは翻訳者にも言えることで、フリーランスの心構えには分野を問わず共通項があるように思います。

限りある人生、ほんとうに好きなものや時間を大切にしていきたい。最近そんな気持ちが強くなっているので、とても共感できる一冊でした。





 

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