2014年6月5日木曜日

久々に大阪へ-特許翻訳セミナー

少し前になりますが、特許関係のセミナーを受けに久しぶりに大阪に行ってきました。以前にも受講した倉増先生のセミナーで、今回も2日連続。「名詞と数を完全マスター」と「特許日英翻訳/よくある間違い(英文リライト実例集)」です。


数えきれないくらい色々なセミナーがある中、倉増先生のセミナーの充実度は突出していると思います。朝から夕方までみっちりやってくださるのと、紙とデータでいただける先生の知識の集積がすごい。この、紙をファイリングしたものを当日いただけるというのがまたありがたいのですよね。いろいろ書き込んだものを見返すと記憶が戻りやすいですし。もちろん検索できるデータは超便利。

元は技術者であった倉増先生。「翻訳を始めたときに『何年くらい頑張れば一人前になれますか?』と先輩に聞いたら、最低5年もやればものになるかな、と言われた。そのときは5年もかかるのか!と思ったけど、10年ほど過ぎたとき『5年どころか10年たってもまだまだ学ぶことばかりではないか…!』と気づいた。そして今もまだ、日々学んでいる。いやー、終わりはないね」というようなお話をされていたのが印象的でした。知識だけなら本を読むだけでもある程度身につきますが、大先輩のこうした姿勢などに触れられるのがセミナー受講の魅力でもあります。

あと印象に残った点をいくつか。

○ミスにもいろいろあるが、文章の係り受けだけは間違えてはいけない。これを間違える翻訳者は内容を理解できていないのが一目瞭然。係り受けのミスが多い人はものにならない。

○演奏会に行って気づいた、プロの条件。演奏家にも翻訳者にも共通して言えるのは「ある程度の量をこなせること」「素人がすぐに気づくようなミスはしないこと」。これは当たり前のことのようにも思えますが、深くうなずきました。本当にそのとおりだと思います。参考までに先生が仰っていたプロの最低ラインは日英・英日ともに1日2500ワード程度。

ユーモアたっぷりのお話がまた楽しくて、いつも笑いがたえません。本質でないところにとらわれるな、ということも仰っていたのですが、「たとえば『製造する』は、時間に余裕があるときは『manufacturing』にするけど、急いでるときは文字数の少ない『making』にするよ」と(笑)。こんなところで迷うことはない、時間をかけるべきところを間違えるなというお話です。

英文リライト実例集は始まったばかりのシリーズですが、実践的でとても面白いと思いました。じっくり復習しなければ。

今回はバタバタしていてお会いしたかった方々に声をかけそびれてしまったのですが、会場で何人かお会いすることができて嬉しかったです。次の機会にはゆっくり乾杯でもできたらいいな。どうもありがとうございました!


☆倉増先生の著書「特許翻訳の基礎と応用」




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止まったホテルの近くに素敵な建物が。何だろう?と思ったら日銀のようでした。昼間よりも夜が良かったな~。もちろん551の肉まんも買って帰りました(^^)

なんだか幻想的


広島を思い出す天満川


 

2 件のコメント:

  1. うっちーさん
    こんにちは
    大阪に来て居られたのですか
    いまはあまり出かけられませんけど
    いつか良い機会に恵まれてお会い出来たらと願っています
    雨の日が多くてうっとうしいですけど若さと美貌で乗り切ってくださいませ

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    1. あけみさん、お久しぶりです(^^) いつもとんぼ返りで、なかなかのんびり行く機会がないですね~。いつかお茶でもする機会を作りたいですね。こちらもすっかり雨模様です。若さと美貌はちょっと足りないですが(笑)、何とか乗り切りましょうー!

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