2014年11月30日日曜日

紅葉ピークの宮島+三連休=?

広島に移り住んでから何度も行っている大好きな宮島ですが、こんなに混雑しているのを見たのは初めてでした(^-^;) 11月22-24日の三連休。先日の94の会のときも混んでいたけど、それよりはるかにすごかった…。

弥山に登るのが目的だったので朝早めに出ました。10時前には宮島に着いていましたが、フェリーも立ち客でぎっしり。

ろかい舟も気になる

それでも、まだ朝はマシだったのだなーと、帰りに思い知ることになるのですが…。とりあえず海辺でおにぎりをひとつ食べてから、紅葉谷コースの登山口を目指して紅葉谷公園へ。あたり一面の紅葉で空気の色まで変わって見えます。

紅葉谷公園は紅葉まっさかり

散った葉も美しい

水もきれい

登り始め。あれっ、意外と人いない?山にまで来る人はそんなにいないのかもねー、なんて喋りながらゆっくり登り始めました。

気持ちのいい道

登山の格好をした人、結構見かけた気がするけどな…なんて思っていると、いつの間にやら後ろから追い上げられていました…

こんな弥山、初めて!

でも、挨拶したり道を譲りあったり、気持ちのいいやりとりが続きます。

可愛い実

ポルテにごあいさつ

霊火堂ちかく。ここにも見事なもみじが。

頂上はもうすぐ

誰かが落とした帽子を、誰かがかぶせたと思われる…

思わずクスリ

なんともいえない表情

頂上に着いてもすごい人です。でも何とか場所を確保してお弁当をぱくぱく。展望台の上のほうまで人がいっぱいでした。新しい展望台の二階は、お弁当を広げるのに良さそうな場所ですね。(今回は空いてなかったけど…)

この札、以前はなかったような…?

大賑わいの山頂

二時間くらいかけてのんびり登ってきたのですが、まだ体力に余裕があったので、駒ヶ林にも登っていこうということに。

山頂から見える駒ヶ林(右の山)

「こっち見て~」と粘ったら、目線いただきました。

「ぼくだっていそがしいんだけどなー」

今回は時間に少し余裕があったので、「御山神社」という看板を見つけてちょっと寄り道。

この辺も紅葉していました

こんな神社があるとは知らなかったな~。山頂の大混雑が嘘のように、とても静かで良い場所でした。穴場です。

御山神社

ぽつんと松ぼっくり

そしてしばらく行くと、駒ヶ林。駒ヶ林に登ったら、大元公園へ下ります。この大元公園への道をふさぐようにある岩がとても印象的(笑)。

一瞬、行き止まりに見える

駒ヶ林の頂上は、一面の大岩。こちらも山頂ほどの混雑ではなく、気持ちいい。この岩、柵もなんにもないので大迫力です。

油断したら普通に落ちます

たそがれる背中

駒ヶ林ではみかんなど食べて、さて下り。今度は「岩屋大師」という看板を見つけて寄り道。

入れるのか~

奥には仏様など…ちょっと怖い

入り口が、こんな感じなんですよね。ここで大地震なんて来たらどうなるのーと想像しただけで怖くなって、私はちょっと入ったらすぐに出てきてしまいました。不思議な場所でした。

うむむ

大元コースを下るのは二回目ですが、思ったより階段の多いコースです。もう記憶が薄れていましたが、上りに使ったらきつそう。上りはやっぱり、紅葉谷コースが好きです。でも、大元コースのワイルドな雰囲気は好き。

変わった生え方をしてる

見事なコケ

陽に透ける若葉

石段が崩れて、ヒヤッとした場面も。

こういうことがあるから気を抜けない

無事、明るいうちに下りて、大元公園でしばし鹿さんと戯れます。ほとんどの鹿は角を切られているのですが、たまに立派な角を持った鹿に出会います。親分ぽい。

威厳あり

下りてきて、厳島神社のあたりに見える人の多さを見て苦笑い。あそこをくぐり抜けていかねば…

すごい人です

「ぺったらぽったら」というものを初めて食べてみました。餅米を丸めてこんがり焼いて、甘辛いタレをつけてあります。カキとあなごがありましたが、カキ載せで。香ばしくて美味しかったです(^^)

ぺったらぽったら

まわりはカリカリ

フェリー乗り場に向かって歩いてると、どこからかとてつもない行列がのびている…屋台の行列かと思い「何売ってるんだろうね~」なんて話しながら歩いていましたが、行けども行けども行列の先が見えてこない。「まさか、これフェリーの行列だったらどうする?」「あはは、それ笑える~」なんてお気楽な会話をしていたら、そのまさかでした。ひー。来た道を小走りにかなり戻って最後尾へ。良い経験になりました。やっぱりできる限り平日に来よう…

そしてお決まりの「ほの湯」へ。ここはレストランも結構おいしくて好きです。おなかぺこぺこだったので、乾杯しつつモリモリ食べました。だから痩せないのだ。でも運動の後のご飯は本当に美味しい。明日への気力を養いつつ、夜は更けていくのでした。

いつか岩盤浴もやってみたい

 

2014年11月25日火曜日

「翻訳問答」-競訳と対話

また一気読みしてしまう面白い本に出会いました。「翻訳問答 -英語と日本語 行ったり来たり-」。翻訳家でもあり作家でもある片岡義男さんと、文芸翻訳家の鴻巣友季子さん。お二人が様々な名作文学の冒頭を競訳して、それを題材に対談しています。


面白いのは、お二人の翻訳に対する考え方、ポリシーがかなり対照的なこと。お互いの翻訳に敬意を払いながらもきっちり自分の考え方を主張されていて、やりとりに心地よい緊張感があります。無難にまとめる感じでないところが良かったです。

片岡さんはやはり作家的視点が際だっています。「100パーセントの翻訳というものは土台無理。伝えられるのは75パーセントだと決めて、自由闊達な日本語で再話する」「著者が描いている情景を絵として思い浮かべて、それをふさわしい日本語で表現していく」その結果として片岡文学的になっていく、という流れがよく分かりました。

鴻巣さんは、ご自身で「イタコ体質」だと仰っています。「坪内逍遙風で…と言われれば、自然とその文体が下りてくる」。すごいなぁとため息が出ますが、これこそまさに翻訳者という感じなのかなと思いました。自分の色を出すということではなく、変幻自在。また、鴻巣さんの「100パーセントを目指そうとして直訳翻訳になり全体が伝わらないというのがいちばん悲しいこと」という言葉には、うんうんと頷きました。

「嵐が丘」や「赤毛のアン」をはじめ、有名な作家の作品が7つ並んでいます。これらの競訳を読み比べていくだけでも相当楽しいです。タイトルから訳しているのも面白い。タイトルだけ見たら、知っている作品だと気づかないものもありますね。

「嵐が丘」から一文だけ引用してみます。地の文です。

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原文: This is certainly a beautiful country! 
片岡訳: このあたりはたいへんに美しい。
鴻巣訳: さても、うるわしの郷(さと)ではないか!
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お二人の特徴がくっきり浮き出ているなと思いました。

読後感としては、昔々、故・山岡洋一さんの「翻訳とは何か-職業としての翻訳」を初めて読み終えたときを思い出しました。近寄りがたいほどの厳しさに、ただただすごいなと思い、でもそれだけじゃいかんよなーと自己叱咤するような。

鴻巣さんの新訳「嵐が丘」は気になりつつも未読だったのですが、読んでみたい気持ちがふつふつと湧いてきています。




 

2014年11月22日土曜日

通訳翻訳ジャーナルに寄稿しました

通訳翻訳ジャーナル2015年冬号」にエッセイを寄稿しました。「ようこそ!日英・英日翻訳の世界へ」(P112-113)のコーナーです。


映像から特許へシフトするまでの経緯、そして私なりに感じている特許翻訳のやりがいや面白さについて触れています。お話をいただいたときには書けることなどないと尻込みしたのですが、ブログのようなつもりで気楽にと言われ、せっかくの機会なのでこれまでを振り返ってみることにしました。特許にちょっと興味がある人や別分野を覗いてみたい人などに、少しでも参考になる部分があればいいなと思います。

「通訳翻訳ジャーナル」さんには、5年ほど前にインタビューしていただいたことがあります。まだ映像翻訳をメインにしていた頃でした。当時お会いした編集者さんが私のことを覚えていてくださり、お互い近況報告ができたのもとても嬉しかったです。

あれからまだ数年だというのに、振り返ってみると結構めまぐるしく様々なことが変化しています。そして「自分はどれだけ成長できたのか?」「なぜあの時あのような選択をしたのか?」そんなことを考える、ほんとうに良いきっかけとなりました。

今号は特集も興味深いですね。調べ物のコツと、健康維持法。どちらも関心がある方は多いのではないでしょうか。「辞書・用語集・検索のコツ」にもアンケート協力させていただきました。使用辞書のリストもあります。他の方の仕事環境や辞書リストには私も興味津々です。ひととおり目を通したところ見覚えのあるお名前も多く、じっくり読むのが楽しみです(^^)



 

2014年11月21日金曜日

倉橋火山と桂浜

一週間ほど前になりますが、倉橋島(広島県呉市)にある火山(408m)を登ってきました。「かざん」ではなく、「ひやま」です。昔、のろしを上げて灯台がわりにしていたことから、この名前がついたそう。灯台がわり…ということは、見晴らしに期待が膨らみます。

車からの多島美

到着。こんな案内所があって、おじさんがとてもフレンドリーでした。わざわざ地図など出してくださり、ありがとうございました(^^)

観光案内所

冷え込んできた今日この頃ですが、この日は快晴。登るときは長袖Tシャツ一枚で十分な感じ。

なんだろう。かわいいお花。

落葉のじゅうたんがふかふか

岩がごろごろ見えます。さては、頂上はあのあたり?

ごろごろ

とても分かりやすい頂上です。まだまだ遠そうに見えますけど、ここから30分くらいだったかな。

あれが頂上の岩

途中、「宇和木峠」という看板がありました。
「うわき…ですか」
「峠だしね…あっちに行こうかこっちに行こうか、って感じ?」
「火の用心、とも書いてある。火遊び注意ですね…」
そんな楽しい会話をしつつ。

宇和木峠「火の用心」

ちょっと行くと可愛らしい紫の実。「紫式部」というそうです。「浮気だけに、紫式部か~」みんな引っ張る!(笑)

紫式部。おぼえた。

いよいよ頂上へ。おなかすいた~

まぶしい

わーと声が上がる

頂上はこんなふうになってます。一番上の岩にはハシゴがかかってるんですが、結構怖かった(^-^;) 写真で見ると、なんであんなに怖かったんだろ?って思うんですけど…

てっぺんの岩は5~6名が定員かな

倉橋火山

てっぺんの岩と私の足と多島美です。はしご、見えますね。ちょっと怖いのわかりますかね。

いつまででも見ていたい

美味しい山ごはんを食べて、すこしのんびりしてから下山。この日は、タイムテーブル全然覚えてません…登りが2時間くらいだったかな。登り始めの標高は海抜5mくらい。

名残惜しい

巨大なすべすべ岩

ここは標高が低いので紅葉はこんな感じでした。変わりつつある色がまた美しい。

ぽっ。という感じに染まってる。

途中、こんな東屋にも寄りました。

またすこし登ったり

緑と赤

下りると、すぐ海岸があります。贅沢ですねー。

桂が浜

ここで、みんなでストレッチを兼ねてプチヨガをやりました。気持ちいいし波の音が心地よくて、寝てしまいそうでした。

瀬戸内、なんともいえずいい

そして温泉。ここの温泉は、すごくいいお湯なんだそうです。露天もあって、時間的にも余裕があったので結構長湯してしまいました。わりと近場だし、また行きたいな。

桂浜温泉館

結構広い施設でした

年内に一度弥山は登っておきたい。なんて思ってます。弥山、何度行っても好きなんですよね。登って下りて、クタクタのまま宮島に1泊、とかいつかやりたいなぁ。