2016年12月30日金曜日

2016年を振り返って

最後くらいブログを書いておこうと思っているうちに、あっという間に帰省の日になってしまいました。昨夜なんとか仕事にめどがついて、予定どおり新幹線に乗っています。また来年…とか思っていると絶対書かないので、今のうちに。

クリスマスクレープ

数日前に、今年の3月ごろの日記を読み返していました。山岳連盟の登山教室に興味をもちながら、その本格的な内容に「仕事と両立できるか不安」とか「どんな人がいるのか、皆とうまくやっていけるか不安」とか、「体力的についていけるか不安」とか、まあグダグダと書いておりました。でも自分が身につけたいこういうものがきっと学べる、などとメリットも思いつく限り並べてあって、つくづく自分は書くことで頭を整理するタイプなのだなぁと苦笑い。

さんざん悩んで、結構な一大決心をして通い始めた登山教室ですが、これは本当に入ってよかったです。テント泊山行にも少し慣れてきたし、六甲全山縦走、奥穂高岳の単独テント泊山行などできたのも、教室で身につけた自信があったからこそでした。沢登りも雪山も初体験。大変なこともあったけれど、うれしい出会いもたくさんあり、仲間との息も次第に合ってきて心強さが増してきました。来年からどう変化していくか、それもまた楽しみです。

仕事面では、工業英検1級に合格できたのがうれしかったです。特許翻訳をやっていく上でぜひとっておきたいと思っていたので、地道に重ねてきた勉強が一応の形になった感じで久々の達成感でした。まだまだ、これからも学ぶことは山ほどありますけど。

そして年末の駆け込みニュースは運転免許取得。これも密かな目標だったんですけど、登山教室と仕事でかなり目一杯な状態だったので、今はまだ無理かな…なんて思っていました。でも、そのうちいつか…なんて思ってると、またそのままになるのが目に見えてる!と自分に活を入れて、びっくりするほど順調に取得。カーシェアリングやETCのカードもすぐに作り、年内に初ドライブに行くという目標も友達のおかげで無事達成してきました(^ ^)

思い返すと、自分にとっては本当に盛りだくさんな一年でした。ちょっと欲張りすぎた感はあるので、来年はもう少し穏やかに過ごそうかなとも思っています。でも、この歳になってこんなに世界が広がり、楽しみが増えてくるなんて予想もしていなかったです。動いてみるのって大事だなぁと思います。

今年も、たくさんの方々にお世話になりました。どうもありがとうございました。そして、来年もまた一緒に乾杯してください。よろしくお願いします。


 

2016年12月8日木曜日

アラフォーの運転免許 in 広島

40歳を超えて、今さらながら運転免許をとりました。10月末から通い始めて約40日で無事にGET! こんなタイトルでブログを書いているのは、自分自身が通い始める前に不安が大きく、こんなキーワードで検索していたからです(笑)。

広島県運転免許センター

関東にいた頃は、ペーパードライバーになるのが目に見えていたので取る気はさらさらなかったのですが、震災を経験したり山を始めたりしたことで、免許あったほうがいいかも…と思うことが増えてきました。

最初に不安だったのは、仕事を普通に続けながら教習所に通えるかどうか。そして、物覚えが悪くなっているこの年齢で、どのくらい補習が付いてしまうかな?ということでした。ついでに言えば運動神経もゼロです。

補習については、「安心パック」というものがあり、若い子だったら2~3万円追加しておけば、いくら補習になっても追加料金がとられないというプランがありました。どれどれ、じゃあそれに入っておこうかな…と自分の年齢のところを見ると、なんと追加料金8万円弱!(^◇^;) これが40代の現実か…と、安心パックはやめて補習を免れるべく全力で勉強しようと決めたのでした。ちなみに、補習は1コマ5000円くらいです。

結果から言えば、私は第一段階のS字・クランクで1時間補習になっただけで済みました。あと、仮免試験で脱輪して一度落ちたので、その補習。合わせて1万円程度ですね。8万円プラスしなくてよかったです。第二段階(路上)は卒検までスムーズにいきました。後半にいくほど運転に慣れていくのもあるのでしょう。仮免試験のほうが緊張したし難しく感じた気がします。

そして仕事は通常どおりに引き受けながら通うことができました。冬休みになると学生さんで混雑すると聞いていたので、何とかその前に取りたかった。1日最低2~3コマを目標に、〆切前などを除いてできるだけ予約を入れるようにしました。基本的には、午前中に3コマ受講して午後いっぱい仕事とか、夕方までに仕事を終わらせて18時くらいに教習所に行くとか、そんな感じでした。混雑している時期でなければわりと自由に予定を組めます。最終のコマは19:50開始でした。

ちなみに卒業までに必要な最低コマ数は…第一段階(所内教習)が学科10コマ、技能12コマ。第二段階(路上教習)が学科16コマ、技能19コマです。合計57コマ(1コマ50分)ですね。自分が1日何時間くらい時間をさけるかを考えれば、取得時期の目安ができてくると思います。第一段階と第二段階の間に修了検定(仮免試験)、最後に卒業検定が加わります。どちらも週に4回ほど受験できるチャンスがあるので、あまり間は空けずに済むと思います。

卒業検定(技能)に合格したら、冒頭の写真にある免許センターに行って本免試験(学科)に合格すれば終わりです。こちらは広島県の場合、平日毎日受けられます。朝9時ぐらいに集合して受験から免許の即日交付まで、だいたい午前いっぱいくらいかかりました。

ひとまず、私が免許取得前に気になっていたことをまとめてみました。どなたかの参考になればうれしいです。

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免許を取ってみて、今までに知らなかったことをいろいろと知ることができたのも純粋に楽しかったです。標識なども、全然意味を知らなかったものもありました。またここ最近の変化として、応急救護の実技が加わったことや津波に関する緊急避難項目が加わったことにも、時代の流れを感じました。大地震が起きたりしたら車はキーをつけたまま置いて避難するというのが基本なのですが、津波の場合は除く、など。津波は走って逃げても間に合いませんからね…この辺は本当に判断が難しいところだと思います。キーをつけたまま逃げるというのも、現実に皆さんできるものなのでしょうか…。

広島ならではの山道教習もなかなか楽しかったです。黄金山をくねくねと走ってきました。広島ならではといえば、路面電車が加わるところが難易度UPだと思います。紛らわしい信号などもあるし…でもいい経験でした。

また、原爆が落とされてから3日後には路面電車が走っていたというのは有名な話ですが、広島市で最初に信号機が設置されたところはどこか、というお話を聞く機会がありました。最初に設置されたのは5ヶ所…十日市町、紙屋町、八丁堀、的場町、皆実町だそうです。広島の方ならおわかりかと思いますが、これらは全て路面電車の交差点なんですね。いかに、路面電車が生活の中心であったかが分かるエピソードでした。

教習で宇品の海沿いなどを走るのはとても気持ち良くて、運転って思った以上に楽しいなぁと思いました。同時に、運転がものすごく神経を使うものだということもよく分かりました。一歩間違えば大事故になることを常に肝に銘じておかねば。私はすぐに車購入の予定はないのですが、しばらくはカーシェアなどでぼちぼち楽しんでいけたらなと思っています(^_^)

通い始める前に不安を払拭するために読んでいたこの本、実用性はさておき(笑)、とっても楽しかったです。

大人ボン 41歳からの運転免許編




 

2016年9月19日月曜日

涸沢~奥穂高岳(単独テント泊山行)

テントを担いで、上高地から涸沢、そして奥穂高岳へ4泊5日の単独山行に行ってきました。北穂高は悪天候であきらめましたが、奥穂高の登頂日は最高のお天気に恵まれました。天気予報を見て日程を前倒したのが大正解でした。

下山後に見上げた穂高


細かい記録はこちらに書いてあります。

上高地〜涸沢〜奥穂高岳・涸沢岳 [山行記録] - ヤマレコ 


アルバムはこちらに。

20160910 上高地~涸沢~奥穂高岳・涸沢岳

ザイテングラートへ

5月の蝶ヶ岳に来たとき、いつかテントを担いで来たい…と思ったのでした。こんなに早く実現するとは思わなかったけど。登山教室でいろいろ学び、歩荷訓練をし、先輩たちにたくさん話を聞けたからできたことだと思います。奥穂高という危険度の高い山に挑戦しようと思えたのも、ハードな沢登りで岩に対する恐怖心が少し克服できてきたこと、山での私をよく見ている先輩たちが「きっと行けるよ」と言ってくれたことが大きいです。危ないと思ったら止めてくれる方たちなので。穂高のDVDでイメージトレーニングもしました。軽い気持ちで行ってるわけじゃないんだよ…とやたら心配する両親に伝えたい(^-^;)

テントで地面を感じながら寝ると、本当に自然と一体になったような気がします。気持ちいいけれど、それと同時に恐ろしさも感じます。布一枚の中によく寝ているよなぁ、と冷静になると思ったりして。

涸沢にマイホーム設営

それでいいんだと思います。畏れを忘れてはいけない。寝ている間にサンダルを片方持って行かれたりもしました。(たぶんキツネ…)

2日目に横尾を通過するとき、警備隊の方たちに呼び止められました。
「お一人ですか?どちらへ?」
「今日は涸沢まで、明日は奥穂へ登ります」
「奥穂高へのザイテングラートでは、今週既に3人死んでますので、決して無理はしないでください」

さらっとした会話でしたが、背筋がぞくっとしました。「今週、ですか?」と思わず聞き返しました。

涸沢に到着して、小屋の人に「今週、3人も亡くなったそうですね」と聞いたら、「さっきも1人亡くなって、ヘリが飛んできましたよ」と。

そういう場所なんですよね。否が応でも緊張感を保ち続けることになりました。

3日目に奥穂高岳と涸沢岳に登頂し、4日目は北穂高岳に登る予定でしたが、4日目は大雨。視界はまっ白。登ってる方たちもいましたが、私は潔くあきらめました。

奥穂高岳、登頂

山登りをしていると素晴らしい景色に出会うし、達成感も味わえて、清々しい気持ちになります。でも、今回の遠征はもうちょっと色々なことを考えさせられました。単純に楽しいだけではない、常に死が隣り合わせにあるということ。それは別に、山だけの話ではないんですけどね。それでも人は、山に来る。

なんで来てしまうのかな? しばらくは考えてしまいそうです。

帰宅してからザイテングラートの事故について調べましたが、亡くなられた3人はいずれもヘルメットをかぶっていなかったそうです。またお1人は死因が滑落後の低体温症だったそうです。装備の重要さがよく分かります。私は今回テント泊だったので、友だちに「ツェルトはいらないんじゃない?」と言われたのですが、登頂日はアタックザックで登るつもりだったので基本装備として持っていきました。使わなかったけれど、やはり持っていったのは正解かなと思います。

最初から、自分が死ぬと思って登ってる人なんていないんですよね。

亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。合掌。


横尾から先はずっと携帯(ソフトバンク)が圏外だったのですが、心配してメールをくれてる人がいたりして、下山途中にちょっと泣きそうになりました。何日も1人で過ごすと、こういうことのありがたさが身に沁みます。こんなふうに山登りができるという環境に感謝しつつ、また次の山を目指したいと思います。


 

2016年9月4日日曜日

今年も!八幡高原聖湖マラソン

八幡高原聖湖マラソンに、3回目の参加となりました。ハーフマラソンです。


最近は練習もほとんどできておらず、完走すら危ういかも…と思ったのですが、雨の中なんとか無事に完走証をいただくことができました。

わーい

台風が近づいているし予報は雨だし、棄権もありかな…なんて思ってたんですが、完走するとやっぱり気分は清々しく、頑張ってみてよかったなーと思いました。1人だったら雨の時点で行くのやめていたかも(^^;; いつも背中を押してくれるのは頑張りやの友達です。

ちょっと人は少なめだったかも?

全然写真はありませんが、完走後は生ビールで乾杯しました。このときのビールの美味しいこと!

感想としては、練習してなかったわりには前半かなり余裕を感じて走れたなーと思います。もっと起伏が激しいイメージがあったけど、今年はそれほどには感じなくて、山のおかげかな?なんて思いました。でも、後半どんどんきつくなってきました。特に最後の3kmくらいは、ゆるやーかな登りなのにすごくきつく感じました。距離を走る練習はやはり必要ですね…ふだんのジョグでは5-6kmしか走ってないので。

でも、逆に言えばこういう機会でもないと21kmを頑張って走ってみようなんて気になかなかなれないんですよね。基本的に追い込まれないと頑張れない怠け者なので、年に一度くらいはこういう機会を持つのがいいのかもしれません。でも脚にはかなり限界を感じて、フルは私には無理かも…と思いました(^-^;)

タイムは去年とほとんど変わらなかったけど、無事に完走できて嬉しかった!行くまでは気が重かったけど、やっぱり行ってよかったです。久々に会う友達ともお喋りが止まらなくて、すごく楽しい1日になりました。今日はぐっすり安眠できそうです☺

今年の完走Tシャツは黒でした

 

2016年9月1日木曜日

初めての沢登り

8月は仕事や山や帰省で非常に慌ただしく、あっという間に過ぎてしまいました。その中でも特に印象に残っているのが沢登りです。本当は登山教室2年生のカリキュラムだったのですが、めったにない機会ということで1年生も参加させてもらうことができました。


当日までは、不安と恐怖でドキドキしていました。ほとんど泳げないし、岩登りの経験もないし…でも、経験豊富な指導員の方々や先輩たちも一緒ということで、参加を決意。

沢靴は底がフェルトのものが良いとのことだったので、沢足袋に近くお手頃だったモンベルのサワーシューズにしてみました。内部でつま先が2つに分かれています。サイズは1センチ刻みしかなく、結論から言うとちょっと大きすぎた感じでした。中に水がぽちゃぽちゃ溜まって気になります。別売りのストリームソックスを履くとちょうど良いかもしれません。同じのを買った友だちは、小さめのサイズをセレクトしていましたが、自力で脱げない事態になっていました(^-^;) なかなか難しいですね…ちゃんとした沢靴のほうがやっぱり楽かなと思いますが、年に一度くらいしか使う機会がないのでもったいない気もします。

サワーシューズ

他、沢のために揃えたものはスリングやカラビナ。命を確保するものなのできちんとしたものが必要です。事前に、ロープワーク講習もしていただきました。

スリングは60cm×2、120cm×1

そしてもちろん、ヘルメット。いろいろ試着しましたが、軽さ重視で選びました。どうもヘルメットが似合わなすぎて、どれをかぶってみても笑えてしまい困りました。

MAMMUTのヘルメット

沢登り、と一口に言っても、どういうものなのかイマイチ分かっていませんでしたが、さっそく最初からザブンと川に足を入れます。入れてしまうと、もう気持ちいい!このまま、ザブザブと歩いたり泳いだりして沢を遡っていくのです。

澄み切った水がきれい!

水流に足をとられて転んだりしないように気をつけて…



こんな気持ちのいい場所も

なんと、沢の中にマムシがいました。泳ぎが上手だそうです。ひー。舌をチロチロと出していて、怖かった。さっさと逃げました。

マムシ

テント泊で2日間の沢登りだったのですが、大きめの滝を初日は3つ、2日目は2つほど登りました。もう、怖くて怖くて…自分には無理なんじゃないかと思ったものの、丁寧な指導と安心できる確保のおかげで、私も何とか全ての滝を登りきることができました。達成感がすごかったです。

初日の3つ目かな?

隣で頑張って登ってる友だち。私、よくこんなの撮る余裕あったな…(記憶にない)。

水流があるし滑るから怖い

1日目が終わってみればすごく楽しかったです。そのままキャンプ場へ移動してコインシャワーを浴び、ウェアやシューズを干してから夕ごはん作りを開始。この日は2年生の山行だったので先輩が仕切ってくれて、さすがに私たち1年と違い手際が良かったです。中でも印象的だったのが、乾燥きゅうりとピンクペッパー!乾燥きゅうりなんてあるんですねー、初めて知りました。前回の食事担当のときポテトサラダにキュウリも入れたいなと思ったことを思い出しました。近所にあるかな…

乾燥きゅうりはお湯で20分戻す

ピンクペッパーは、もうこの見た目が可愛くて可愛くて…山で採ってきた実みたい。トマトめんつゆで和えた素麺もトッピングたっぷりで美味しかったです。

ピンクペッパー in 海藻サラダ

しばし宴会をした後、もうすぐ月の出が見られるよーと教えてもらい、みんなで月を待ちました。あと何分でどの辺に月が出るとか、アプリで分かってしまうんですね。びっくり&楽しい。月を待つ時間、って何かいいです。普段あまり話す機会がないような他愛のない話もたくさんできて楽しかった。

月の出

2日目は、1日目よりも深いところが多かったです。私は泳げないので、岩をへつったり(岸壁に沿って、岩をつかみながら進む)、ロープで引っぱってもらったり。すいすい泳いでた先輩、かっこよかったなぁ。

ざぶざぶ

あの滝に向かって登る

沢登りという夏ならではの楽しみ、満喫することができました。ずっと沢の中にいると、真夏だというのに冷えてきますね。

でも気持ちいい

以下は、一緒に登った方が撮ってくれていたものです。

恐る恐る足場を確認しつつ

危険なところでは確保してもらえます

ロープ待ちで身体が冷えてくる

この翌日は、全身がものすごい筋肉痛でまともに歩けませんでした。いつもと違う筋肉をたくさん使ったのだなぁと実感。荷物も多くて大変だったし、怖かったけど、また機会があったら行ってみたいなと思っている自分がいます。信頼して命を預けられる方々がいることに、心から感謝した2日間でした。

岩を登るときにも、マンツーマンで手や足の置き場を丁寧に指示していただき、ちょっとしたことでぐんと登りやすくなったりすることも学びました。岩場に対する苦手意識が少しだけ薄れ、楽しくさえなってきたことが嬉しいです。

9月は穂高を登ってみようかなと思っています。

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この日一緒に登った、大先輩のブログが臨場感あって楽しかったです。


 

2016年8月10日水曜日

工業英検1級の勉強法など

工業英検1級の受験記録を書いたまま、すっかり忘れていたことをつつかれて思い出しました。使用したテキストなどについてです。といっても、本当に定番のものしか使っていません。

もともと本はいろいろ読むほうなので、その中でも特に実用的だったと思うものを挙げておきます。何といってもこの二冊。特に左の「技術系英文ライティング教本」は、最初の一冊に最適です。3C (Correct, Clear, Concise) を意識した英文を書くにはどうすればいいか、短い例題をたくさん盛り込みながら順を追って解説されています。私はすべての例題を解きながら、3回以上通読しました。

必携のテキスト

右側の「工業英検1級対策」は、試験対策本というよりも純粋にテクニカルライティングについて解説されている本です。分かりやすいので、2級を受験するときから読んでいました。こちらも4~5回は通読したと思います。最後に重要な点を英語でまとめてあるので、二次の面接にも役立ちます。ただ、現在品切れのようですね…定価は2300円+税でしたが、古本が高く売られているようです。他にも問題集などは、もうだいぶ前から品切れです。

とはいえ、前回の記事にも書いたように1級は「問題集」とか「解答」などに頼るレベルではない、と講師の方に言われたこともありました。過去問は公式サイトに入手方法があるので、それに取り組みながら定評のあるライティング系の本を精読していくと良いのではないかと思います。あとはとにかく、訳すことですね。英訳とリライトがメインなので。実務レベルのスピードが求められます。

実務と違うところは、パソコンが使えない点です。辞書の持ち込みは2冊まで可ですが、紙の辞書。これは時代に即していないという意見もよく聞きますし、私も最初はそう思っていました。けれど「同じ条件で受験するからこそ資格に意味がある」という言葉には納得しましたし、パソコンに頼らず手書きでささっと英文を書いていく経験は新鮮で、学ぶことも多かったです。実際、きちんと実力がついていればパソコンがなくとも何の問題もないはずです。皆おなじ条件です。何度も辞書を引いている時間はありませんし、のんびり考え込んでいる暇もありません。

ほか、役立った本については今までにも書いてきているので、いくつかリンクを貼っておきます。ほかにもあったとは思いますが…。


技術英文ライティング教本の著者、中山先生のセミナーも一度受けに行きました。これは、とても刺激になりました。事前課題を目の前で添削してもらえたのですが、すごい速さで確信をもってどんどんリライトされていくところを目の当たりにすると、ああこうなりたいと強く思えました。Very Good をもらえたりするとモチベーションも上がります。とても真っ直ぐなパワーのある方で、大阪まで受講しに行ったかいがあったなぁと思いました。

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また二次の面接に関しては、事前に自分で質疑応答を想定し、ノートに手書きですべてまとめていきました。頭の中で考えているだけだと、意外に穴だらけのような気がしたからです。口にする言葉としてきちんとノートにまとめていくと、自分の知識の薄いところやうまく説明できないところがごまかせないので、とてもいい事前練習になりました。10ページ以上にはなったでしょうか。

また、二度目の二次試験の前に、日本工業英語協会の「英文テクニカルライティングプロジェクト」を受講しました。ライティングプロジェクトを進めていくというシミュレーションのもとで、重要な点がわかりやすくまとまっていたと思います。また講義が英語で進められるので、その点でも二次の良い訓練になると思いました。

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対策とはいっても、目的は「試験に合格すること」ではなくて「試験に合格するだけの実力をつけること」です。地道に、ライティング・翻訳の勉強を重ねることが一番の近道だと思います。試験に受かったからといって何かが劇的に変わるわけではないですが、実力がついてくれば仕事も正確かつ速くなってくるはずですし、その分ほかに使える時間も増えてきたりと、お客様にとっても自分にとってもうれしいことばかりです。

少しでも、今後受験を考えてらっしゃる方の参考になれば幸いです。
Good luck!!

また何か思い出したら追記します。さて、仕事をかたづけて帰省の準備をしなければ…。

終わりのなさそうな道


 

2016年7月31日日曜日

大人数での初テント泊

先日、登山教室で初めて大人数でのテント泊を経験しました。といっても、8人ですが。個人で思い思いに過ごすやり方しか経験したことがなかったので、学ぶことの多い山行でした。

ルートやタイムの詳細はこちら。

1日目は高岳~聖山を縦走し二川キャンプ場でテント泊を体験して、2日目は掛頭山~臥龍山を縦走しました。どちらも距離は10km程度、標高差は600~700mほどです。歩荷は共同装備を含めて約15kg。今回はキャンプ場なので、水は行動水だけですみました。こういう数字を毎回意識するようにすると、どの程度のルートなら自分がこの荷物を持って歩けるのか、根拠をもって判断できるようになります。

テント、鍋やガス、食材などもすべて、平等に近くなるように分担します。とはいえ、男性が多く持ってくれたりという差はありましたが。各自が勝手に準備するよりは、かなり負担は分散されます。

しかし準備が大変。今年は1年生の人数が少なく、私は食料担当と記録担当を兼ねていたので、準備から山行終わりまでまったく気が抜けませんでした。食料担当は一番大変だなと実感。みんなの体力のもとになるものでもあるし、責任もすごく感じます。でも事前に先輩方が心配して食事講習を開いてくれたり、準備段階でもメールなどでたくさんサポートしてくださって、とても心強かったです。ペアを組んだ同じ1年生の方も協力的で、いろいろ相談し合いながら進めることができました。慣れたら、確実にすこしは楽になっていくはず。一人当たりに必要なグラム数などを一覧表にして、買い出しをし、会計まで出します。そして最後の難関、パッキング。これも食事講習で教えてもらった方法を実行しました。誰が見ても分かるように、すぐ作れるように。

無駄な包装はとってまとめる

調味料たち

1日目の高岳は、毎年マラソン大会で訪れている聖湖のすぐ近くでした。ああ、ここ走ったな~と思い出す(^_^)

なんて暑そうな空!

ゆっくり、ゆっくり、歩き始めます。この日は海外の山にもたくさん登っている超ベテランの方が参加していて、ザックを調整してくださったり、歩き方のコツを細かく教えてくださったりしました。いつもの歩幅は大きすぎるなーと改めて実感。小さな歩幅で、細く長く歩くことを目指したいです。でないと、いつも必ず途中でへばるんですよね。この教室では基本的に1時間は休憩なしで歩きつづけますが、へばったことはまだないです。そして、遅い人を置いて行くということも決してない。誰にとっても無理のないスピードで、コンスタントに歩きつづけるという経験は新鮮でした。そして休憩も、1時間経ったら必ず少しはとる。それら全てを意識する習慣が、少しずつですがついてきた気がしました。いずれ長い縦走を実現したいので、体に染みこませていきたいです。

木々が日射しをやわらげてくれる

コンパスを目的地にセットして歩き始めるのはすっかり習慣になりましたが、今回はある山が見えたときに、そこから現在地を割り出すというクロスベアリングの方法を教わりました。つまり、いつもの逆ですね。またすぐ忘れそうなので、実地でどんどん試していきたいです。ついGPSに頼ってしまうのですけども…。

先輩が撮ってくれてた15kgと私

テント張りは、まず先輩たちが1つ張ってみせてくれたので、もう1つを1年生で張りました。5人用テント2つで、4:4に分かれて寝ます。テントの構造は、1人用とほぼ同じ。この前の週に蒜山のキャンプ場で自分のテントを張っていたのですが、かなりいろんなところが間違っていました。自己流はやはりまずいですね。主に、ペグに引っかける張り綱と「自在」と呼ばれる綱の調整器具が全然正しく使えていませんでした。今回で、ちゃんと覚えた…はず。

せーの

5人用には見えない!

その後、沢登りに向けたロープワーク講習。文字どおり命綱となるものなので、指導員の方も私たちも真剣です。沢は全然やるつもりなんてなかったのですが、いい仲間と出会えたおかげでいつの間にか前向きになっていました。

フリクションノット

しかし、何をやっていても食事が終わるまで落ち着かない…。登る山以上の山場、夕ごはんタイム。バタバタでちょっと記憶が飛んでいるくらいですが、気づいたらみんな美味しい美味しいと食べてくれていました。手際の悪い1年をつきっきりでサポートしてくれた2年生…感謝感謝です。そのまま、テーピング講習をしてもらったりしながら、乾杯して歓談タイムへ。お酒が入りちょっとプライベートな話なんかもして、距離が縮まっていく感覚が楽しかったです。次の日は4時起きだったので、21時にはおひらき。

そばめしと麩入り野菜スープ、茄子田楽

2日目、朝ごはんは夜ほど大変ではありませんでした。アルファ米は前日に水を入れて戻してあったので、それを雑炊に。プラス、お味噌汁とポテトサラダ。家で挽いてきた珈琲を、美味しい!と超うれしそうに飲んでもらえたのがうれしかったです。

すっかり秋のような空

食事担当の仕事が終わり、すっかり肩の荷が下りた気分で、ついつい記録の仕事を忘れかけたりしました。この日の掛頭山は、芸北国際スキー場の大平コースになっているところだそうです。

スキー場

小さな栗

このお花があちこちに咲き乱れていて気になりました。帰ってから調べたら、リョウブというお花みたいです。

若い芽は食べられるのだとか

キノコに詳しい方が、トンビタケを探してるところ

臥龍山の山頂には、大きな岩があります。以前来たときにはちょっと怖いなーと思って登らなかったのですが、この日はクライミング得意な方が何人もいたので大船に乗った気持ちで挑戦。無事てっぺんまで登れました☺

もたもたと…

沢渡りは慎重に

下山したら、サプライズの冷たいスイカが待っていました。とーっても美味しかった!疲れきってた顔も次々に笑顔になりました。

冷え冷え

個人的には、荷物の重さがじわじわと効いてきて、2日目の最後のほうはかなり限界に近かった気がします。でも、それが分かって良かった。もっと歩荷訓練をしないとダメだなと分かりましたし、アルプスにテントを担いで行くにしても自分の限界が分かっていれば計画も立てやすいです。

今回とても大変だったけど、そのぶん達成感もすごくあって、それを1年生どうしで共有できたのも良かったなーと思います。いろいろ相談し合って決めたりすることで距離も少しずつ縮まってきた気がするし、チームワークで登る楽しさを感じられるようになってきました。自分のことだけを考えてる人は誰もいなくて、みんなが自立した登山者でありながら、常にお互いのことにも気を配っている、そんな先輩たちの姿を見ながら学ぶことも多いです。

こんなふうになりたい、と思える人たちがいてくれるというのは幸せですね。がんばってみよう、と改めて思えました(^_^)

 

2016年7月4日月曜日

三瓶山で豪雨キャンプ

三瓶山を縦走しよう!ということで、島根に向かいました。テント泊の練習も兼ねてみようということで、ザックは14kgを超えるくらい。行動用の水を加えたら16kgほどになる予定です。もうちょっと減らしたい…。

1日目はのんびり移動して、散策程度にとどめるつもりでした。縦走本番は2日目。私にとっては初の三瓶山、もうワクワクです。

明日登れるのね!

天気予報は曇り時々雨…でも翌日の朝だけでおさまりそうな感じでした。雨量もそれほどでもなさそう。

みんなもワクワク

三瓶に着いたら、まずは楽しみにしていた三瓶バーガー。牛肉100パーセントのパティにこんがり固めのパンでした。

エッグバーガー

西ノ原でしばらくボーッとした後、北ノ原に移動してキャンプ場へ。テントを張る前に、まずは歩荷訓練を兼ねて遊歩道へ向かいました。みんないつもより重い荷物。やはり重みは登りで感じます。「ここまできついとは思わなかった…」とつぶやく友だち。テント2泊で予定していた四国への山行を、ちょっと見直すきっかけになりました。

ところが、訓練もそこそこにものすごい豪雨。ちょっと普通じゃない感じ。本番は明日なので無理してもしょうがないと思い、即座に下山。その後すぐに晴れてきたり、またすぐに大雨になったり、お天気に翻弄されることになりました。

キャンプ場の受付へ着いたときも、ものすごい雨。すぐに上がるかと思いきや、なかなか上がらない。予報では上がりそうになっているけど…この中でテント張る?

話し合った末に、常設テントを借りることになりました。冷房付きの快適なケビンもあったけど、それじゃあまりキャンプ場に来た意味がない。常設テントならテント泊の感覚はつかめるし、シュラフも使えるので。高床になっているので雨に関しては安心です。

北ノ原のキャンプ場にはシャワーもあります。6分200円です。近くにさんべ荘などの温泉もあるので、私たちは温泉を使わせてもらいました。

コイン式シャワー

雨が上がらなかったら、食事の用意どうしようね…と不安げに話し合っていましたが、幸い夕方に一旦雨が上がってくれました。ここぞとばかりに、あれこれ作り始める私たち。親子丼に鶏飯、焼きそば、スパムのごま焼き、高野豆腐の麻婆、マッシュポテトなどなど…お腹いっぱい、大満足の夕ごはんでした。この時は、何とか雨も降らず。

山メシ研究

マッシュポテトは、この間食事講習会で教えてもらった粉状のもの。ほんと軽くていいですねー。お湯を加えて塩胡椒+マヨネーズ、魚肉ソーセージを刻んで混ぜました。なかなか美味しかったです。

マッシュポテトの材料

焼き鳥の缶詰と生の玉ねぎ、生卵で贅沢な親子丼を作っている友だちも。美味しかった!焼き鳥のたれで十分味がついてしまう感じでした。
親子丼作成中

別の友だちは、メスティンでポップコーンを作ってくれました。これは危ない、食べ出すと止まらない…。

出来たて最高!

満腹になって、お風呂に入り、戻って来てテントの中でしばし宴会。最後にみんなでトイレに出たところ…真っ暗なキャンプ場の上は、溢れるような星空!!あんな星空、いつぶりだろう。初めてかもしれない。何とか写真を撮りたかったけれど、カメラを使いこなせず残念(涙)。しばらくみんなで星空鑑賞をしていました。そして、この星空ならもしかしたら明日は晴れる?なんて言いながら就寝。

ところが、私はなかなか眠れませんでした。壁が布一枚しかないと、本当にいろんな音が聞こえるものですね。おまけにブヨに噛まれたところがかゆい。どうしよう、このまま眠れないと明日みんなに迷惑をかけるかも…なんて思っているうちに、ものすごい豪雨がやってきました。35ミリとかそのくらいだったと見た気がします。

(↓ 動画です)
ucchysnowさん(@ucchysnow)が投稿した動画 -


これで完全に目が覚めてしまいました。夜中から朝9時くらいまで、一向に衰えることなくずっとものすごい降りでした。おまけに雷も何度も鳴るし…(>_<) 友だちのうち二人は、雷にまったく気づかなかったそうです。強者! 動画では分かりませんが、大粒の雨がテントに当たる音がまたすごいんですよね。

次の日は洪水警報まで出ていて、もう当然のように中止。チェックアウトぎりぎりまで、雨が上がるか待ってみることにしました。たたきつけるような雨の音に、みんなもう笑ってしまう。お茶でも飲みながらのんびり。買ったばかりの軽くて小さなやかんが大活躍でした。鍋が汚れても、お湯だけはいつでも湧かせます。珈琲大好きなので、これは嬉しい。寝る前にウイスキーのお湯割りとか^^

哀愁ただよう眺め

もうひとつ、意外に活躍してくれたのが小型軽量ラジオ。とても軽いので試しに山用に買ってみたのですが、今回のように携帯がつながらないところで停滞したりするときには、重宝しますね。天気予報も聞けるし、携帯の電池も無駄に減らないし。テントの中で退屈してるときにも、ちょっとは助けになってくれました。

携帯ラジオ

どこか代わりに登れそうなところがあれば良かったのですが、特に浮かばなかったので尾道散策をして帰ることに。2時間ほどでこの景色!

青が濃い

尾道城も元気でした

しかし暑さがひどく、千光寺に登るのは断念。36℃だったかな。お昼ごはんを食べた後、商店街をぶらぶらしていると、先日の火事の場所を通りました。かなり大きな規模だったようです。

大変でしたね…

食後のお茶は、「あなごのねどこ」に併設されている「あくびカフェ」。ここの雰囲気、好きです。

2800円で泊まれます

なんと、友だちが私の誕生日を覚えていてくれました。少し早かったんですけど、とっても美味しいグレープフルーツのレアチーズケーキをごちそうになってしまった(^o^) お祝いしてくれる人がいるって、しみじみ幸せなことだなぁ。40過ぎたって、うれしいですよ☺

酸味が効いていて美味しかった!

最後は西条まで移動して、友だち行きつけの居酒屋さんで反省会&打ち上げ。超ハードな縦走をする予定が、昨日からずっと飲んで食べて喋ってるだけ(笑)。

「ちろりん」かわいい名前

何を食べても美味しいよーとの言葉どおり、ほんと美味しかったです。そして初めて見た、「桜吹雪」という黒瀬の地酒もいただきました。黒瀬の地酒なんてなかなか飲めない!…ような気がします。辛口で好みでした☺


当初の予定とは何もかもが違ったけれど、ひとまずテント泊の荷物の重さを実感したり、天候の急変に臨機応変に対応することを学んだり、食事にこだわりすぎると重さがつらいということを学んだり…得るところは大きい2日間となりました。この気心知れたメンバーじゃなかったら、ここまで前向きに楽しめたかどうか分かりません。そんな仲間がいることに感謝(^^) 三瓶山はまたリベンジしなければ!

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余談ですが、鈴木みきさんの手ぬぐい、素敵です☺