2013年7月31日水曜日

特許英語マスターシリーズ 前置詞編&動詞編

7月26日-27日、大阪にて倉増先生のセミナーが開催されました。時間があれば少し観光も…と思っていたのですが、仕事が詰まっていたのでとんぼ返りになってしまったのが残念。それでも、とても有意義な二日間でした。

倉増先生のセミナー情報はこちらです。東京・大阪で今までに何回か開催されており、名古屋での開催予定もあるようです。いつもすぐ満席になってしまいます。
http://transprime.co.jp/seminar.html

とっても楽しそうに話す方で、特許翻訳が大好きだというのが伝わってきました。特に初日は人数も多く、笑いが絶えませんでした。

セミナーの詳細については控えますが、とても実践的な内容です。そして倉増先生は技術者なのだなということがよく分かります。内容を深くくみ取り色々なものを補ったり省いたりして訳すのですが、そこまでやるとクライアントによっては通じないかもしれない、という微妙なラインも多々ありました(それは先生も仰っていました)。そのあたりは、やはり個々の判断や念入りな申し送りなどが必要になるでしょう。しかし、技術者ではない自分にとっては、新鮮な視点もたくさん得られました。何とか通じる、ではなく、明確に、簡潔に、正しく伝えるということについて、ここまで深く考えるべきなのだという、ベテラン翻訳者の思考過程を生で聞けるのは本当に貴重な機会です。

一語一句にとらわれず、原文を「適当に読む」ことの大切さがとても印象に残っています。多様な技術文書において原文は常に厳密に正しいわけではないので、全体を通して何を言いたいのか、力まずに読むことが大切で、これが意外に難しいのですよね。私も特許の仕事は英訳がほとんどなので、日本人が多用しがちな単語など耳が痛いものがありました。

わりと活発に質問が出たのですが、どんな質問にもほとんど迷わずスラスラと明快に答えてしまう姿には圧倒されました。後日、テキストを読んで質問があればメールでも随時受け付けますとのことで、これもまたすごいなと。

このセミナー、テキストも非常に充実しています。倉増先生には特許翻訳の基礎と応用という有名な著書がありますが、この本に書ききれなかったことをこつこつと書きためていると仰っていました。それを、セミナーという形で少しずつ伝えていきたいと。今後、副詞編なども考えて準備しているとのことでした。ワードファイルで頂けるので検索に便利な上、セミナー当日はファイリングした紙でも配られ、非常にありがたかったです。



伝えたい、という熱意のこもったセミナーはやはり楽しいですし、その場でしか聞けない裏話などは何より貴重ですね。

一日目の夜には、大阪近辺の同業の方々とワイン片手に楽しい時間を過ごしました。ランチやセミナー中も嬉しい再会があり、行ってよかったなーとしみじみ。お会いできず残念だった方々もいらっしゃいますが、また次の機会にお会いできたらうれしいなと思っています。きっと、また遠からず(^^)

 

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