2013年12月6日金曜日

水彩画を眺めつつ

先日の宗箇山を思い出しながら、久々に絵の具を引っぱり出してみました。絵の具と格闘していると、無心になれて心地良いです。

なかなか思うように描けない

絵関係の本は引っ越しで半分以上捨てたはずなのですが、それでもまだたくさん。絵を描くことなんて年に数回なんですが、読んだり眺めたりしているだけで楽しいです。もちろん、描きたい願望はあるわけですが(^^;;

凝り性です

中でも、上の方に積んであるアルウィン・クローショーの水彩画は抑えた色づかいがとても好きです。基本6色ほどしか使っていないのに、自由自在な表現力。

こんなふうに、さらっと描けたら

MPC 社の Learn to Paint シリーズをパラパラ読み返していて、こういった本の翻訳も一筋縄ではいかないなと思いました。アルウィンは読者に「まずは私と同じ道具を使って、言うとおりに試してみなさい」と促します。絵の具や紙はメーカーによって個性が違い、にじみ方や乾く速度も変わってくるので、最初はまったく同じものを使って技法や効果を学んだほうが確実だというわけです。でもアルウィンはイギリス在住ですから、日本では手に入りにくい画材もあります。

それらについて、巻末に「日本語版編集注」が付いています。登場する絵の具や筆を日本で輸入している代理店はどこか。輸入されていない紙については、表面のきめ細かさが似ている紙は日本で言えばどれか。また水彩紙の特性などについても、丁寧な詳しい解説があります。

このシリーズは一冊ごとに別々の翻訳者さんが訳されていますし、この注は編集部が付けたもののようです。なので厳密には翻訳とは違いますが、画材は全編通して登場するものですし、やはり意識して取り組まねばならないところですよね。英語が分かれば訳せるというものではなく、できれば様々な水彩紙や絵の具を扱ったことがあるくらいでないと、訳しづらいだろうなと感じました。どんな翻訳にも言えることではありますけど。

そんなこんなを考えながらページをめくってみるとまた違った面白さがあり、いつかこんなものも訳せたらいいな、などと思うのでした(^^)



 

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