2013年7月2日火曜日

「八月の鯨」-映画とBARと

毎月1日は映画の日。ということで「八月の鯨」を鑑賞してきました。公開は1987年というなつかしのタイトル、実は初鑑賞。

ニュープリント版
「八月の鯨」(公式サイト)
(字幕翻訳:進藤光太さん)

七月の八丁座にて

年老いた二人の姉妹。海辺での静かな暮らし。淡々と続く日常。大事件は起こらないものの、しんみりと美しく、人生と死について考えさせられました。若い頃に観ていたら退屈だったと思います。人生も半ばにさしかかった今、観ることができてよかったです。

本作が遺作となったリリアン・ギッシュ、当時93歳とは信じられません。とっても可愛らしい。ベティ・デイビスは当時79歳。往年の大女優、二人ともさすがの存在感です。しかしこの年齢差でリリアン・ギッシュが妹役というところがまた面白い。

人は誰でも老いるもの。表面的なモノや美しさなど簡単に失われていく。そうなったとき、自分には何が残っているだろう。しわだらけの2人の手がしっかりと繋がれたときには涙がこぼれ、ぼんやりとそんなことを考えていました。

白髪って美しいものですね。こんなふうにしみじみと感じたのは初めてかも。

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もうひとつ思い出さずにいられなかったのは、東京・渋谷の映画バー「八月の鯨」。店名から分かるとおりマスターが映画ファンで、映画にちなんだカクテルがたくさんあります。バーテンさんたちも皆よく映画を観ていて、メニューにないものでも大抵作ってくれる。BGMも映画に所縁のある曲ばかり。メニューを見ながらあれこれ話すだけでもいくらでも過ごせてしまいます。

映画がお好きな方は、ぜひ一度おとずれてみてください。カジュアルであまり敷居も高くないはず。この映画の帰り道に寄れたら最高だったな。

過去に頼んだカクテルの一部。

これは美しくて一番印象に残っている
「Star Wars」




「チャーリーとチョコレート工場」
チョコ風味のフローズンカクテル
ABBAのDancing queenが流れてきたので
思わずオーダーした「マンマ・ミーア」
メニューには無かった

コスモポリタンを彷彿とさせる
「Sex and the City」



















 

2 件のコメント:

  1. リリアン・ギッシュと聞くと、イントレランス、散り行く花、許されざる者など思い出しますけど『八月の鯨』は、見た覚えがありませんので楽しみにします。ベティ・デイビスも、ふたりとも懐かしい大女優です
    うっちーさんは、まだ人生の半ばには達して居られない若さです人生はこれからが花ですけど、(投稿された文章に添えられた写真が愛らしいこと)
    私は残りを数える年まで生きたので、今は良いことも悪いことも永久なものはなく何事も期間限定と分かったのが嬉しいです

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    1. あけみさん、実はリリアン・ギッシュは写真でしか知りませんでした。作品を観たのはこれが初めてです。ベティ・デイビスは、「イヴの総て」「ジェーンに何が起こったか?」などが懐かしいですね。気の強い、ちょっと怖いイメージで、そのイメージはあまり変わっていなかったです(笑)。

      これからが花…ありがとうございます。でも、もう40歳目前ですよ。一日一日を大切にしたいですね。なかなか難しいですけれど。「何事も期間限定」という言葉、宝物としていただいておきます^^

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